sakenomitosanのブログ

父が亡くなって以降、いろいろと思うところがあり、人生初となるブログを始めました。これまでの人生を思い返したり、日々の出来事を綴ります。

初のパニック障害を発症(新潟出張編③)

「パニック障害」なんて言葉すらも知らなかった。30歳半ばになって、それはいきなり襲ってきた。


その日も新潟出張のスケジュールは滞ることなく順調に進んでいた。前日は古町近くの定宿「ホテルイタリア軒」に宿泊。昼御飯は小嶋屋の「へぎそば」を堪能。そして夕方には業務終了。


新潟空港には早めに到着した。搭乗開始までまだ二時間以上ある。余裕だ。


よし、そうしたら!…ということで、同僚と夕食を兼ねて空港内の寿司屋に入った。そこで刺身をつまみながら、店主オススメの日本酒「麒麟山」の冷酒を何本も空ける。やはり日本酒は美味い✨


…が、飲み過ぎた。時計も見ずにいたのが致命傷であった。


何だか外から私を呼ぶ声がする。

なんだ?気のせいか?いえいえ…


空港内アナウンス

「日本航空○○便にて○○までご搭乗のカメタロ様、お急ぎ出発搭乗口までお越しください!!」よく聞く女性のゆっくり話すあの感じではなく、切羽詰まって慌てているような男性職員の声だ!

これこそまさにファイナルコールである。


たまげた。とにかく焦った。この便に搭乗できないともう帰れない。明日の朝は出社しないとまずい。


空港内を🏃‍♂️🏃‍♂️🏃‍♂️🏃‍♂️🏃‍♂️💨走る、走る…


で、間に合った。汗だくだ。搭乗すると即、飛行機の扉が「ドスン」と閉まる。お客さん達の冷たい視線が痛い(申し訳ございません)。夜間の離陸の為、すぐ機内の明かりが暗くなる。座席(3列シートの窓側)に座るやいなや飛行機は動き出す。


やばい、お腹が痛くなってきた。😵


離陸のため滑走路を走る飛行機を止めてくれとも言えるわけがない、窓側だから、ちょっとすみませんと2人をまたいで今さらトイレにも行けない、もれたらどうしよう、末代迄の恥をここでさらすのか、他のお客さんに迷惑がかかる…とかあれこれ考えていたら、なんと呼吸ができないのだ。まず息が吸えない、苦しい、経験のない鼓動スピードに頭がついていかない。今にも心臓が口から飛び出しそうな状態になった。私は袋を口にあててハーハー言いながら下を向いていた。目の前が立ちくらみの如く真っ暗になる。


このまま死ぬのかと本気で思った。


その後、なんとか目的地までもったが、それから私はこの病気を克服するまで苦しい日々が続くのである。