sakenomitosanのブログ

父が亡くなって以降、いろいろと思うところがあり、人生初となるブログを始めました。これまでの人生を思い返したり、日々の出来事を綴ります。

「へぎそば」との出会い①新潟出張編(その①)

営業担当者時代、各地へ出張に行った際に現地で仕事が完遂出来たときの達成感は勿論だが、地元の料理やお酒に出逢うことが密かな楽しみであった。


新潟市の初めての訪問は飛行機で向かった。

真冬の悪天候の為、何度も着陸を試みるも、滑走路が飛行機の窓下すぐなのにまた急上昇の連続。海沿いの飛行場なので冬場の飛行機だと厳しいと後で知った。


で、結局は出発地ではない羽田へ向かうことに。そこで待機した後、離陸。数時間遅れで新潟空港に到着した。正に波乱のスタート。


その後、市内の蕎麦屋へ案内される。


「え?新潟で蕎麦屋?」


料理が運ばれてきて、またびっくり。

蕎麦の麺の色がやや緑色なのだ。


「これは、へぎそばと言うのですよ。海草が練り込んであります。天婦羅も美味いですよ!」


かなり大きなヘギ(巨大な長方形のザル皿のイメージ)の上に蕎麦が規則正しく模様を描くかのようにのって、それがドカンとテーブルの真ん中に出てきた。


それを皆で分けあって(一人前のもあります)食べる。何となく自分の食べる区域(領地)を意識しながら蕎麦を箸ですくうところが面白い。自分ばかり蕎麦を取るとひんしゅくを買う。蕎麦は歯応えと香りが最高で、蕎麦つゆも出汁が利いていてそれはもう美味しい! 天婦羅もサクサクだ。


なんだか東京や信州の蕎麦とは違う世界を見た。


私は一目惚れの如く「へぎそば」にすっかり魅了されてしまったのである。


そして、これ以降は新潟を訪問すると「へぎそば」一辺倒になった。トラブルで新潟を訪問した際もそうだ。落ち込んでガックリしながらも、夜はこれに新潟の地酒「〆張鶴」でちびちびやる。🍶


あー考えただけでもうダメだ。

辛抱たまらん。