マスク様
今朝の通勤電車はかなり混んでいた。
私は通路側の吊り革に掴まって、
立ったまま黙って外を眺めていた。
電車が次の駅に到着寸前、
私の斜め前に座っていた一人の女性が
いきなり立ち上がって電車を降りた。
と思ったら、その女性は同じ車両の別の扉から
またこの同じ電車に乗り込んだ。
なるほど。
私がマスクをしないで電車に乗っていたから
恐らく感染が怖くて逃げたのだ。
ただ、その女性が飛び乗ったその扉付近は
サラリーマンや学生で大混雑し、更に密状態に
なっている。まるで京都祇園祭の宵山の人だかりの如く。
私は、咳もくしゃみも出ずいたって健康。
もちろん話もしない。静かに呼吸しているだけ。
だけどマスクしていない人は異質に映る
のだろう。なんだか可哀想になってきた。
そして、国の責任は重い。