sakenomitosanのブログ

父が亡くなって以降、いろいろと思うところがあり、人生初となるブログを始めました。これまでの人生を思い返したり、日々の出来事を綴ります。

ラジオの魅力にとりつかれた(小学生時代)

恐らく買ってもらったのだと思うが、昔、片耳だけイヤホンが付けられる小型ラジオを持っていた。


当時は野球中継を見るのが好きで、夜9:00頃にテレビ中継が終了すると、ラジオで試合終了まで勉強そっちのけで聴いていた。


そしてこの頃、夜10:00前後になると今度は、布団の中でこっそり聞いていたのが「夜のミステリー」というラジオ番組である。確か5分程度の短いラジオ番組だったような気がするが、この番組は毎回、CMをはさまずに異なる怪談を淡々と一気に話す。


なにせ番組の最初から、いきなり怖そうなBGM音楽が流れ、震えるような低くかすれた声で、
「夜の・・(なんともいえない間)・・ミ~ス~テ~リ~~(息音)」と始まるものだから、小学生の私は泣きたくなるくらいなのだが、「これから始まるんだ!」という期待感でも一杯であった。


それくらい「夜のミステリー」は聴きたかったのである。


この番組で、電気の消えた暗い階段でなぜか「こけし」が階段の上から階下の住人を見おろしているシーン(想像すると怖い)や、髪の毛が伸びる日本人形(よくある話)の話などが紹介され、その後はすっかり目が冴えてしまい眠れなくなったことが何度もある。


ある時、朝になり「かさっっ!!」と音がして、びっくりしてベットで起き上がると、
昨夜のラジオ番組終了後に、あまりにも怖くて”十字架(♰)”を鉛筆で書いたメモ帳が顔に当たっていただけだった。