会社の近くに本格的な四川麻婆豆腐をランチでいただけるこじんまりとしたお店がある。

辣油、花山椒、挽肉のバランスが良く、結構辛いが、一旦食べ始めるととにかくスプーンが止まらない。それにご飯の甘味が加わるともうだめだ。休まず一気に食べてしまう。

本日も私は迷わず麻婆豆腐を注文。期待を裏切らない最高の味だと思って幸せ一杯で食べていたら、横にハンチング帽子をかぶった服装もお洒落な中年男性が座り、メニューも見ずに一言。「麻婆豆腐、辛めで!!」

「え～大丈夫ですか？結構辛いですよ。」と心の中で思っていると、まもなくその麻婆が到着。

チラッと見てみると、赤い！赤すぎる。真っ赤なのだ。スマホで料理の写真も撮っている。まぁ、辛いのに慣れた人なのかな、インスタか何かに載せるのかなと思っていると、しばらくして何やら変な音がする。

ハンチング男(命名)がうなっているのだ。

一口食べる度に「う～」…「う～」…。

まるで苦しんでいるかのようだ。

間違いない。ビリビリと辛いのである。

ほら、言わんこっちゃない。

私が店を出る頃にハンチング男はようやく半分くらい食べ終わった様子。

「う～」…「は～」…まだやってる。

どうでも良いのですが、吉田類さんじゃないんだから、食事の時はハンチング帽はぬぎましょう!

あと、熊じゃないんだからもう少しお静かに。

店の中にうなり声が響いてます。

まるでコントを見ているようだが、

流石に最後までは観察できない。

ごちそうさまでした～!

ちょっとこれは類さんに失礼か。

いつも観てます酒場放浪記。