亡き父とのキャッチボール
今日は外出を控えて、自宅でコーヒーを飲みながらまったりしていると、外から「パン!」…「バンッ!!」と交互に音が聞こえてくる。
キャッチボールだ。
昔、私の父は会社の野球部に入っていて、私は何度も他の会社との練習試合に連れていってもらった。
父は外野手で背番号8。相手チームが打った大飛球を追いかけながら好捕したり、ナイスバッティングで全力疾走して、いつも活躍しているのをベンチで応援しながら見ていた。
「やるなぁ父さん…」
野球の練習がない休みの日。
「キャッチボールやるか!?」
「うん!」
社宅の駐車場でキャッチボールが始まる。
最初は普通に投げ合うが、最後は私がピッチャーになって、父はキャッチャーになるのがいつもの流れだった。
「ストライク! ナイスボールだ!」
褒めてもらえると本当に嬉しかった。
今、外からあの日と同じ懐かしい音が聞こえてくる。
「パン!」…「バンッ!!」
「パン!」…「バンッ!!」
思い出すなぁ。
ありがとう。お父さん。