sakenomitosanのブログ

父が亡くなって以降、いろいろと思うところがあり、人生初となるブログを始めました。これまでの人生を思い返したり、日々の出来事を綴ります。

浜松の名物といえばカレー

「ひつまぶし」でふと思い出した。


初めて名古屋の営業所勤務を命ぜられたのは30歳の中頃。営業の守備範囲は北は新潟、東は長野や静岡、あとは北陸や岐阜、三重方面と手広かった。


私が着任し、そのご挨拶で浜松のお客様A社を訪問した時のこと。販売代理店(専門商社)のN部長に仕方なく同行いただく。


というのも、このN部長、私の会社が最終のお客様へ渡すと決めた販売奨励金の総額を勝手に他社にも割り振ったり、さらに一部は自分の会社の損失補てんに充てていたとんでもない男で、いつも斜に構えた雰囲気を醸し出していた。私は初めてのA社訪問だったので、この男の同行は仕方なかったのである。


営業マンなら予想がつくが、浜松までわざわざ出張に行ったら、普通は昼飯は何にするか?予想は簡単につくはず。


私は名古屋から浜松まで新幹線も乗らずに社用車できたこの男の車で一緒に移動するしかないのだが、初めての浜松で「昼飯に行きましょう」と言われて連れて行かれたのが「ガスト」。しかもカレーランチ。その男はA社の社長から昼食代を貰っていたのに、なんと領収証を切っていた。せこすぎる。


私はその男と車中で同じ空気を吸いたくないので、ガストの後は浜松駅まで送ってもらい(仕方なく)、新幹線で名古屋へ戻った。


数年後、その男の会社は別の販売店に吸収合併された。本人も一線を離れた。


ウナギを食べ損ねたということよりも、そのN部長のセンスのなさに、もうこの販売代理店には頼れないと思った若かりし頃の私であった。