亡き父が大学生の頃に所属していた男声合唱団。

そのOB記念演奏会が開催されるという。

どうしても聴きたいと言う80歳の母を連れて

私も一緒に現地、札幌へ飛んだ。

母と父が知り合ったのは、父が所属していた

合唱団がきっかけ。

もっとも60年以上前のお話である。

今回、私が初めて聴いた父の卒業した大学の校歌と逍遥の歌。歴史を感じる重厚な心に響く歌。

父も数えられないくらい歌っただろう。

そして、ある時は高校生の母が観客席でそれを

聴いていたのだろう。

アンコールでは期せずして校歌が。

私は涙が止まらなくなって

下を向いて耐えていた。

支笏湖に立ち寄る。奥に見えるのは恵庭岳

心に残る旅であった