映画「鳥」のワンシーンかと
昨夜遅い時間に「ちょっとセブンイレブンに行ってくる」と言って玄関を出た娘がいきなり血相を変えて帰ってきた。
「エレベーターに乗れない。怖い!」と。
「なんだ、どうした!?変な奴でもいたのか?」
私は左手の飲みかけの発泡酒、右手のピーナッツをすぐさま置いて、何か戦える物を探そうとしたが、理由を訊いてやめた。
大したことはない。要は「カメムシ」がたくさん居て、エレベーターに乗れないのだという。
カメムシくらい大丈夫だよ。一応害虫だけどゴキブリと違っておとなしいし、向かってこないしね。毎年、多少は発生してるし。
でも、ちょっと見てくるか。
玄関ドアを開けて驚いた。そこにはカメムシが何十匹、いや百匹じゃきかないくらいいるではないか!。壁、ドア、柱、電灯(ここに大量)、床…、どこもかしこもカメムシだらけ。
時々プーンと羽音をたてるやつもいる。
確かにこれはちょっと怖い。
慌てて家の中に戻り、今度は武器を持つ。
左手にゴキジェット、右手にキンチョール。
そして、ひととおり吹き掛けて退治完了。
先ずは一回目の噴射で落ちた10数匹。
ウゲ~😵まだまだこんなもんじゃない。
そして、今朝、出勤するため恐る恐る玄関のドアを開けると、何十匹かは退治していて、廊下に落ちているが、思ったほどいない。
あれっ?元のすみかに逃げ帰ったのか?
と思いながら、廊下の角を曲がってみた。
「うわっ!」
なんとそこには昨夜私の攻撃から恐らく逃げてきたであろうカメムシの大群が密集しているではないか。200匹か300匹か、とにかく昨日より間違いなくたくさんいる。(あまりにもおぞましくカメラ撮影できず)
まるで、主人公が寝室のドアを開けたら、壁が壊れて外と繋がった部屋におびただしい数の鳥が目の前に広がるシーン。そうだこれは、巨匠ヒッチチコックの映画「鳥」で見たぞ。バッタ(イナゴ?)の大群もあったか。ちがう、あれは「オーメン」だ。
新作映画「カメムシ」。
違う意味で怖い。
そういえば淀川長治さんの日曜洋画劇場、よく家族揃って観たっけ。金曜ロードショーの水野晴郎さんもトークが楽しかったな。
「水野晴郎の映画がいっぱい!!」
もうワクワクだった。
あれ、なんの話だっけ?
よく見たら、にわ「鳥」だ。