逃げ出したくなった瞬間①
昨夜、自宅にて宮古島の泡盛「菊之露」をロックでひとり晩酌。このタイ米を原料にした蒸留酒はなんとも独特で旨い。
一方で贔屓の酒蔵、鹿児島県指宿市にある田村合名「薩摩の薫」の一升瓶は既に空っぽだ。
今度はアイラ島(スコットランド)のシングルモルトウイスキーでも買ってこようか…などと、あれこれ考えを巡らす私。
ふと、私が大学生の時、バイトの友人(バーテンをやっていた男)に連れられて、初めてSUNTORYのショットバーに行った時のこと思い出した。
私は何を頼んで良いか全くわからず、静かなBGMが流れる大人の雰囲気に圧倒される。カウンターに二人で座り、彼はジャックダニエルかなにかのバーボンのロックを注文。バーテンダーは私達の目の前で氷をアイスピックで丸く削り始める。これがなんとも格好良い!
まごつく私に追い打ちがかかる…
バーテンダー
「お客様、ご注文は如何なさいますか?」
当時、銘柄を知っていたのは角とかホワイト、あとせいぜいバーボンのアーリータイムズくらい。
「アーリーをロックで!」だと友人のジャックの注文と似ていてパッとしないよな〜と考えた私。
澄まし顔で「モスコミュールをロックで!」
私は何を血迷ったのか。