6月人事異動の内示が社内で発表に。

そこには入社してまだ数年目の若手営業マンが依願退職するとあった。

うちの営業は所謂「BtoB」営業で、ノルマや飛び込み営業もなし、意味のわからない消費者クレームとも無縁。毎日19時には殆ど会社に社員は残っていないから自分の時間も確保できる。

製造業で収益性は低いが規模だけはでかいし一応ずっと黒字だ。少人数採用だからかなり上の役職までいくことも可能だし。

ただ確かに日々の刺激はあまり無いし、よく若手が言う自分が成長できている実感はなかなか得られないかもしれない。コロナによる働き方改革も拍車をかけたと思う。孤立しがちだし。

もっとも私も入社6年目に一度だけ転職を考えたことがある。まだ、若かったから何でもできると思っていた。大して特技もないのに。もっと何かできるはずだと。

でも結局、今の会社に残り営業を20年以上担当した。山あり 谷ありだったが、同僚と仕事の後に飲む酒は格別だった。有楽町のガード下で電車の通過音を訊きながら日本酒に焼き鳥を食べ、名古屋では錦3でよく飲んだ。それなりに未来を語っていた。

人生イロイロだ。

この厳しい社会状況下で、新たな道に敢えて進む私の大学の後輩よ。

成功を祈る。