最低の男達
通勤電車にて
私は車内通路側の吊り革に掴まって立っていた。
今日は足が痛いので、座れないかなと思い、
後ろを振り返ると、丁度、駅に到着した所で、
座っていたお客の1人が降りるために席をたった。
空いた途端、その降りようとするお客を中心にして左右に立っていた男2人がほぼ同時にその1席に無理やり座った。
空いたひと席に2人が座ったので当然狭い。
見るからに変だ。まるで鳥の雛が窮屈そうに巣の中で寄せ合っている姿そのもの。どちらも気まずそうな顔をしている。傑作だ。
やがて、その2人の男(60代と50代くらい)は言い合いを始めた。
狭いな!とか、俺が先だ!とか。
情けない。
子供に見せられない光景である。
後から気付いたのだが、
近くには妊婦さんが立っていた。
一体、彼らはどんな教育を受けてきたのか。