sakenomitosanのブログ

父が亡くなって以降、いろいろと思うところがあり、人生初となるブログを始めました。これまでの人生を思い返したり、日々の出来事を綴ります。

マイボーム腺 機能障害の診断

夜、ウイスキーの水割りを飲みながら妻とあれこれ話をしていた時の事、急に左目に激痛が走ったため焦りました。頭痛も一緒です。


私は7~10年以上前に両目とも「網膜裂孔(網膜に穴があく寸前)」の診断を受け「網膜光凝固術」というレーザー手術で治療。


それ以降も目の前に見えているゴミのようなもの(飛蚊症)はずっと消えませんし、なのでいつも目の健康面については不安で一杯。


翌日、いつも通っているところとは異なる会社近くの眼科を受診。診断結果は初めて聞いた「マイボーム腺 機能障害」。


左目に”ものもらい”ができていたのも、そのせいだろうと。とりあえず両目の網膜の状態は特に今は問題ないということでここは一安心。


そのマイボーム腺が詰まってしまうと、油がでないので、すぐに目が乾いてしまう「ドライアイ」だと言われました。目に傷がつきやすくなり、良いことはありません。


「目薬」と「まつげシャンプー(これも初めて)」がでたので、真面目につけます。


以下は某眼科医コメントの抜粋です。目がゴロゴロするとか、ものもらいがよくできる人はよろしければどうぞ。


⚫️マイボーム腺とは?


マイボーム腺はまぶたのふちのところにあります。上下のまぶたにそれぞれ30個くらいあり、開口部がふちのところにほぼ一直線に並んでいるのですが、鏡で見ても肉眼で見分けるのはちょっと難しいと思います。


油(脂質)を分泌していて、この油がまばたきで涙の表面にひろがり、涙が蒸発するのを防いでくれています。まぶたを圧迫すると、マイボーム腺から油が出てくるのを観察できることがあります。


皮膚には皮脂腺というものがあります。ふつう毛穴のところにあって、油(皮脂)を出しています。マイボーム腺も皮脂腺の1つなのですが、ふつうの皮脂腺と違い、毛がありません。


⚫️マイボーム腺機能不全とは?


機能不全とは、要するに「働きが悪い」ことです。マイボーム機能不全には油が出なくなるタイプ(分泌減少型)と油が出すぎるタイプ(分泌過多型)があり、日本では圧倒的に油が出なくなるタイプ(分泌減少型)が多いのです。とくに高齢者に目立ちます。


なぜ油が出なくなるかというと、油の性状が変わって固まりやすくなるためだとされています。高齢者で、マイボーム腺を圧迫すると、練り歯みがき状の内容物が出てくることがあります。さらに性状が変化して固いかたまりになって詰まってしまっていることもあります。


マイボーム腺の働きが悪いと、涙の表面に蒸発を防ぐための油の膜がきちんとできません。そのため、それだけ涙が乾きやすくなります。


涙の量が少なくて調子が悪くなることを「ドライアイ」と言います。ドライアイには、涙の分泌量が減っているものと涙が乾きやすくなっているものがあると考えられていますが、症状だけからは区別することはできません。


マイボーム腺機能不全は、涙の蒸発を防ぐ油がうまく出なくなることから、ドライアイの重要な原因の1つと考えられています。


自覚症状としては、目の疲れ、充血、ゴロゴロして何か入っている感じなどがあります。こういう症状は、だいたいドライアイの自覚症状とほぼ同じです。


マイボーム腺機能不全の治療


ドライアイの場合、ふつう涙の代わりになる目薬(人工涙液)をさす治療が行われますが、目薬をさしたそばからまた乾いてしまうため、なかなか十分な効果が得られません。


とくに、マイボーム腺から油が出ない場合は、涙が蒸発しやすくなっており、いくら目薬をさしても症状が改善しないことがあります。そこで、なんとかマイボーム腺から油を出すことができないかという治療が試みられることになります。


昔から行われている方法としては眼瞼マッサージがあります。これは、まぶたのところを圧迫して油を出そうとするものですが、マイボーム腺が詰まっている場合、油が固まってしまっていることが多く、簡単には出てこないのです。


次に、固まった油を溶かすことが考えられました。研究によると、だいたい40℃にすると油が溶けるそうです。


簡単なのは、暖かいおしぼりを使うことでしょうが、5分くらいは暖め続けないと効果がありません。すぐに温度が下がってしまうのがおしぼり方式の難点です。お風呂にタオルを持ち込んで、何度もお湯に濡らして40℃を保つといった工夫が必要です。

⚫️ものもらい(めんぼ)


マイボーム腺(ほかの分泌線の場合もある)が細菌感染をおこすと、まぶたが赤く腫れ、さわると痛くなります。これを「ものもらい」と言っています。「めんぼ」とか「めばちこ」などとも呼ばれますが同じものです。


細菌感染ですから抗生物質はある程度有効で、とくに周辺に炎症が波及するのを防ぐ効果が期待できますが、外から投与しても病巣部に移行しにくいので、ある程度膿がたまっている場合は切開して膿を出してやることが必要になります。


逆に、あまり早い時期だと切開してもほとんど膿が出ないことがあり、適切な時期を選ぶことが大事です。


マイボーム腺の開口部はまぶたのところに60個くらいあり、他の分泌線を含めると100個以上になりますから、この開口部に細菌が入り込んで炎症をおこしやすいのは納得していただけると思います。