何段切り替えかは忘れたが、憧れだった「ブリジストン ロードマン」というドロップハンドルの自転車を中学生の時に買ってもらった。

しかもカメムシみたいな派手な緑色でよく目立ち、少々恥ずかしかったのを覚えている。

そのロードマン。現代のロードバイクの様に軽量ではないが、これがまたよく走る。スピードを出すと風が体の側を通り過ぎていく感じが爽快だ。

ある晴れた日、友達数人と「近くの海辺に行って、岩場でウニを焼いて食べよう」という話になり、私はそのロードマンで出掛けていった。

道中の急な坂道もなんのその。やがて穏やかな青い海が見えてくる。岩場に着くと、私たち男子中学生ばかり数人しかいない。まぁいいかーいうことで、皆パンツ一丁になってウニを探す。

結果はたいして採れず1人2～3個だったか。火をおこして焼きウニにしてみると、ほどほどの塩味もあってめちゃくちゃ旨い‼️

尚、当時は未成年ですから、日本酒🍶は無し(今は必須)。

私達はパンツ一丁のこっぱずかしさもあり、急いで収穫し、やっとゆっくり周囲を眺めながら談笑していると、友達の1人が「あっ！」

沖合いに立て看板がある。

「海は漁師の畑です。」

夢中になって岩場の底しか見ていなかったので気がつかなかった！

火を消して、ズボンをはいて、中学生の私達は慌てて各自の自転車で蜘蛛の子を散らすように帰りました。

私もロードマン全力疾走で。

漁師の皆様ごめんなさい。今でも心のどこかに引っ掛かっています。