時限爆弾
好きな作家の一人、下重暁子さんの著書
「人生にとって挫折とは何か」を読み終える。
実は、最初に本を買う時、かなり迷った。
自分の挫折を考えざるを得なくなるからだ。
幼小中高浪大、そして社会人。
結構、挫折の連続だった。
挫折の記憶は
普段はしまい込んで、
鍵をかけている私。
ややもすると、なにかの拍子で
当時の気持ちまで鮮明に思い出しそうになり、
またそれに慌てて蓋をする。
挫折、トラウマ、心の傷、
表現の仕方はそれぞれ
どれも直視すると苦しい。
その記憶からはどうやっても逃げられない。
もっとも逃げなくて良いのか。
時限爆弾を抱えて生きている方が
人生豊かになると信じたい。