憧れの一人暮らし…か?
私は親元から大学に通っていたが、友人の半数は下宿生だった。
彼らの部屋へ遊びに行くと、ファミコンや腐りかけの🍊に漫画、何日か前に食べ終わったカップラーメン、空缶等が無造作に置いてあり、もちろん布団は敷きっぱなし、トイレは共同、洗濯機もコインランドリー、風呂は銭湯、ご飯前にふらっと他の友人達が訪ねてきたりする。
部屋はとにかく乱雑極まりないのだが、自分で考えて生活するしかない。それが羨ましかった。彼らがずっと大人で魅力的に見えたのだ。
私は就職すると親元を離れた。会社の寮ではあったが、お金の管理も含め自分でいろいろとやらなければならない。両親への感謝をこの時に初めて実感した。
さて、4月になれば我が家の長男も家を出て一人暮らしが始める。大学は自宅から通っていたから、もしかしたら私と多少は同じ考えかもしれない。
ただ、既に長男の部屋は私が大学生の時の友人の部屋より乱雑で、部屋は散らかし放題で泥棒でも入ったかのようである。食べた食器も基本洗わないし、洗濯物も畳んだ物を部屋に持っていかずリビングに放置したままだ。
おい、一人暮らし大丈夫か。
もっとひどくなりはしないか。
そういえば、昔、会社の先輩の部屋があまりにも汚くてカビが生え、肺炎になってたっけ。一体いつの新聞なんだというのも床に置いてあった。
親はいつになっても心配なのです。
何度言っても持っていかないリビングの洗濯物